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ホーム記事一覧>第2回思い出の賞状コンテスト受賞者にリアルに表彰しにいってみたパート3

表彰しに行きますシリーズ5

第2回思い出の賞状コンテスト
受賞者にリアルに表彰しに
いってみた
パート3

集合写真

調べてみた

テンプレートを使った賞状目次

エピソード賞受賞!表彰に伺ったのは…

エピソード賞を受賞されたのは、元小学校長先生

今回、私たちが表彰に伺ったのは「エピソード賞」を受賞された奥山さま。

3年前まで岡山県内の小学校で校長先生をしておられ、現在は非常勤講師としてお勤めです。今回はその勤め先の学校にお伺いしました。まぶしいほどの緑の中に白く浮かび上がるきれいな小学校でした。

岡山県内の小学校 奥山先生
岡山県内の小学校 奥山先生

岡山県内の小学校
岡山県内の小学校

岡山県内の小学校

岡山県内の小学校

奥山先生がもらったラブレター感謝状

今回のエピソード賞として受賞した賞状は、奥山先生が校長先生時代に児童からもらったハートマークや「だーーいすき」の文字が入ったラブレターのような感謝状です。

初めて現物を見て、その大きさにびっくり。メモ帳ぐらいかと思っていたら、なんとA3サイズのスケッチブック大。奥山先生によると、もらってうれしかったので拡大コピーをして保存していたのだそうです。裏側にはラブレター感謝状らしくピンクのハートが4つ。とってもかわいいです。

ラブレター感謝状

ラブレター感謝状の裏側
ラブレター感謝状の裏側

笑顔

受賞者に渡す賞状はもちろんタカ印賞状印刷で作成!

今回の賞状も、当社のEC部門のひとつ「タカ印賞状印刷」で制作しました。

賞状枠のデザインは青龍柄にしました。「青龍」は四神の中でも東を守護する龍の形をした中国の伝説上の神獣です。龍は邪気を払い、幸運をもたらすとされており、太陽が昇る東をつかさどることから物事を発展させてくれるとされています。

青龍柄の賞状
青龍柄の賞状

漆黒の中に金のタカマーク。しっかりとした立派なケースに入れてお届け
漆黒の中に金のタカマーク。
しっかりとした立派なケースに入れてお届け。
タカ印賞状印刷サイトはこちら

表彰式は穏やかな陽だまりの教室の中で

表彰式は、勤務校の教室をお借りして行いました。とても天気のいい日で暖かな日差しの中で実施できました。3年前まで校長先生だった奥山先生に、プレゼンターとして表彰する私の方が緊張してしまいました。
仕事柄、表彰の現場に慣れていらっしゃるのか、両手をビシッと伸ばし、真っすぐできれいな姿勢でおられたのがとても印象的でした。

表彰式

表彰式

表彰式

表彰式

奥山先生にとって今までもらったことのない賞の賞状だと思いますが、数々の受賞歴の1ページに加えていただければ幸いです。本当におめでとうございます!

生まれ変わっても、また教師になりたい

エピソード賞大賞となった「ラブレター感謝状」が生まれる背景を知りたくて、これまでの長い教師生活をふり返り思う存分に語っていただきました。

どうしてあなたばかり・・・

全校児童12人の小さな学校から2300人の大規模校まで13校での勤務経験があるそうです。若い時からなぜか誰もが行きたがらない学校へ赴任することが多く、奥様から「なぜ、あなたばかりが厳しい学校へ行かされるの」とよく言われていたそうです。しかし、奥山先生は、「当たり前のことをすれば必ず良くなる」という考えのもと、「楽しい学校」をめざしてきたそうです。それは、校長先生になっても同じで「楽しすぎて休むのがもったいない学校」「ほめてほめてほめちぎる学校」をつくることでした。奥山先生によれば、課題の大きい学校にはある共通点があったそうです。それは、子どもたちの「生活意欲(やる気)が低い」ことです。そのやる気を引き出すためにどんな取り組みをしたのでしょうか。

―― ある学校では職員の超過勤務が全国平均をはるかに超えていました。勤務時間は7時間45分なのに、6年生の在校時間は8時間10分。また、低学年の児童には安全面を考え付き添い下校をするしかありません。他校には普通にあったボランティアによる「登下校の見守り隊」がなかったからです。さらに、放課後児童クラブに入れない子を学校が預かっていました。おまけに、低学力を克服するため、先生たちの善意で年間100時間を超える余剰時数(文科省規定の標準授業時数を超えた時数)を抱えていました。どう考えても先生が勤務時間内に仕事を完結することは不可能です。保護者も先生も、子どもたちに良くなってほしいという思いは同じなのに、うまく噛み合いません。結果的に、子どもたちの学力は低く、体力もなく、不登校児童は全国平均を大きく超え、地域からは、「元気がない学校」と言われていました。さらにそこへコロナ禍が襲います。消毒作業などの業務が激増し、学校現場はまさにパンク寸前でした。

インタビュー

常識を覆す学校改革:「先生のゆとり」と「子どもの遊び時間」を創出

奥山先生は、コロナ禍で疲弊する先生たちを守ると同時に、子どもたちの活力を取り戻すために大胆な改革を断行します。それは「先生のゆとりを生み出す」ことと「子どもの遊び時間を増やす」ことでした。

―― コロナ対策と下校時の安全対策を考慮して、2か月間限定で全学年5限授業にして全校一斉の集団下校にしました。さらに、週に2度、45分間のロング昼休みをつくります。コロナ禍だからこそ子どもたちには思い切って外遊びをしてほしかったのです。先生には「楽しい学校」をつくる効果的な教育課程を考えてもらいました。さらに、市内で最も遅れていた学校を支える「学校支援ボランティア」や「登下校見守り隊」の組織づくりも進めます。合言葉は「すべては子どもたちのために」です。しかし、それは自己犠牲やルール違反をすることではありません。逆に、ルールをしっかり守ることを職員にも保護者にも求めました。

 

こうした急激な改革には保護者からの反発もあったそうです。しかし、奥山先生は真正面からぶつかります。コロナ禍で参観日やPTA活動まで中止になる中、保護者を集め「学校の異常な実態」を包み隠さずに伝えました。これがきっかけとなり、課題意識を持った保護者や地域住民が全面的に学校を支援する体制が進みます。募集しても3名しか集まらなかったボランティアは一気に130名を超え、コロナ禍にもかかわらず、学校と地域や保護者との連携が進みました。ゆとりができた先生たちの授業には工夫があり、子どもや保護者への対応にも余裕が見られるようになりました。3年間で、子どもたちの生活意欲は劇的に高まり、オンラインゲームでのトラブルや不登校になりそうな子供は激減。当然、学力も体力も高まり、全国平均の4倍にもなっていた不登校児童が全国平均を下回るように…。

―― ある学校では、地域の会合で悲惨な学校状況を伝え「助けてほしい」と頼みました。すると、「校長が変わったら、ええ学校が悪い学校になるんか!」と厳しく問われました。荒れた学校の状況が地域に正しく伝わっていなかったのです。しかし、学区内の町内会長さんたちを学校に招き、荒れた様子を直接見てもらうと…すぐに「これはなんとかしないと…」と危機感を共有してもらえました。3年間で見違えるような学校に生まれ変われたのは、地域住民の全面的なバックアップのおかげでした。

 

ある学校では、ハロウィンを実施。登校班ごとに変身・変装した子どもが地域をめぐり、11時までに登校するのです。220軒のサポーターからおかしやおみやげをもらい、サンタさんのような大きなふくろを抱えた子どもたちが登校すると、変装した先生や保護者が待っていました。5年間で学力は向上し、不登校は激減。またある学校では、バラエティ番組の企画のように屋上から思いを叫んでもらいました。子ども、先生、保護者代表がそれぞれ思いのたけを叫ぶと、学校全体が一つになったような気がしました。平成最後の日には、「令和ジャンプ」と名付けて深夜の体育館に集まりました。深夜0時、平成から令和に変わる瞬間に児童や保護者らとともに大ジャンプ。そんな常識にとらわれない「楽しいこと」を次々と仕掛けていったそうです。

―― 教育の目的は『人格の完成』を目指すこと。それはつまり『知(学力)・徳(心力)・体(体力)』をバランスよく伸ばすことです。勉強ばかりやらせてもダメなんです。例えば、運動…中でも持久力は学力と明確な相関関係があると言われています。持久力があるから勉強ができるわけでも、勉強ができるから持久力があるのでもありません。運動や勉強をする中で忍耐力がつき、忍耐力が高い子が学力や持久力が高くなるということです。そして、大切なことは、人との関りです。友達とともに遊びぬく、時には喧嘩もする。人と関わる中で自分らしさに気づいたり、友達の大切さを学んだりする。生きているって楽しいなあ、友達っていいなあと心から感じる。心が安定すると、結果的に学習意欲も湧き、学力も向上するんです。

 

インタビュー

「ほめほめカード」の実践

遊び時間を増やすと同時に、奥山先生が全校で強力に推進したのが「小さなことでもほめる」という取り組みでした。その象徴が「ほめほめカード」です。はじめは、「掃除をがんばっていた」「挨拶の声が良かった」などを書いて先生から子どもに渡していました。しばらくすると、いつの間にか子ども同士でも贈りあうようになったとのこと。やがて、子どもから先生にも…。

良いところを見つけてほめる

―― 学校だよりを通して、子どもたちを全面に出して、良いところをほめていました。親御さんの許可を得てホームページに載せたり、放送委員会の子が「誰々さんがこんないいことをした」と校内放送で紹介したりしてほめました。そうすると、子どもも変わっていくんです。私は、良いところを見つけるためというより、子どもと遊ぶのがただ好きなんですね。一緒に遊んだり、そばにいたりすると良いところがたくさん見えてきます。悪いことをしてしまう子にも、良いところは必ずあります。良いところを見つけたらすかさずほめる。ほめられた子どもの親御さんの中には、「今までこんなに嬉しかったことはない」と涙を流して喜ばれる方もいました。

 

そういった取り組みから、奥山先生にも「一緒に遊んでくれてありがとう」といった手紙や感謝状がたくさん届くようになりました。保護者や地域の方からもたくさんの手紙をいただき段ボール箱がいっぱいになったそうです。

 

―― 結果として、子どもは喜び、子どもが喜ぶ姿を見て親も喜ぶ。今の教育現場はマスコミで報道されるように多くの課題があります。特に、劣悪な労働環境を理由にした教員へのなり手不足は深刻です。だから、70歳近くなった私のような者にも非常勤講師の口はいくらでもあります。確かにマスコミで報道されるとおりの状況もあります。しかし、やり方次第で最高の仕事になりうるのが教員です。私は、生まれ変わっても教師になりたいですね。

ほめほめカード

インタビューの様子

賞状コンテストを知ったきっかけ

賞状コンテストを知ったきっかけは、公募雑誌からだそうで、若い頃から愛読し、数々のコンテストに応募してきたそうです。(ホテルの川柳で入賞を果たしたり、ピアノが弾けないにもかかわらず作詞作曲まで手がけた自作曲が童謡コンテスト上位入賞、某市のコンテストでトップ賞に輝き、商店街で流れたりしたこともあったとのこと)

―― 倉庫の片づけをしている時でした。児童からもらったものをファイルに入れていると、この感謝状がでてきました。あまりにもかわいらしいので、公募雑誌で目にした賞状コンテストに応募することにしました。ホームページで前年度の結果を見させていただき心が動きました。

賞状の価値について

最後に、数々の表彰を行ってきた奥山先生に「賞状の価値」について伺いました。

―― 写真を見ると『こんな場所に行ったな』と思い出しますが、賞状を見ると『あの時、自分はこういう行動をして、こんな風に評価してもらったんだな』と、心の内面まで鮮明に思い出すことができます。人から認められ、ほめられた証拠が形として残る。それが賞状の本当に素晴らしいところだと思います。

賞状の価値について

編集後記

賞状というと、形式的なイメージがありますが、今回子どもたちが奥山先生へ贈った「ラブレター感謝状」は、「先生が好き、一緒に遊んでくれて嬉しかった」という、子どもたちのまっすぐな気持ちをストレートに表現したものでした。
きっと子どもたちは、「立派な先生だったから」ではなく、「自分を見てくれた先生だったから」感謝状を贈ったのだと思います。

相手の良いところを見つけて、言葉にして伝える。認めてもらえた経験が、その人の心に残り続ける。奥山先生の教育の取り組みも、今回の子供たちの感謝状にも、その根っこには同じ想いが流れているように感じました。

教室に差し込む穏やかな日差しの中で、賞状を受け取る奥山先生の姿がとても印象に残っています。これまで数え切れないほど多くの子どもたちをほめ、認め、励ましてこられた先生へ、今度は私たちが賞状を贈ることができたことを、とても嬉しく思いました。

そして、段ボールいっぱいに集まった子どもたちからの手紙や感謝状こそ、奥山先生が歩んできた教育の証なのだと感じます。

賞状は、紙そのものに価値があるのではなく、"誰かを認めた気持ち"を形として残せることに価値がある。そんなことを、今回の取材であらためて教えていただきました。

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