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調べてみた

「賞状」だけじゃない!
1038枚から見つけた、
知られざる賞状の表題

賞状の表題

賞状の表題

賞状の表題目次

賞状の表題と言えば?

「賞状」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?

・学校の卒業式でもらったもの。
・スポーツ大会で入賞したときにもらったもの。
・会社で功績をたたえて贈られるもの。
そして、その一番上には「賞状」や「表彰状」と書かれている――。

そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ところが、私たちが社内外から集めた1,038枚の賞状を調べてみると、ちょっと意外なことが分かりました。
実は、賞状の一番上に大きく書かれている「表題」には、私たちが普段あまり目にしないような言葉がたくさん使われていたのです。
今回は、その中から「こんな表題もあるんだ!」と思わず目を止めてしまう、知られざる表題をご紹介します。

表題イメージ画像

実は「賞状」は3分の1だった!?

まず、1,038枚の表題を調べてみて驚いたのが、「賞状」と書かれたものの枚数です。
今回集めた1,038枚のうち、「賞状」と書かれていたのは337枚。全体の約3分の1程度でした。
「表彰状」は171枚あり、「賞状」と「表彰状」を合わせると508枚。それでも全体の半分ほどです。
では、残りの賞状には、どんな表題が付いていたのでしょうか?

表題リスト

例えば、
・卒業証書
・感謝状
・合格証書
・修了証書
・認定証
・記録証
・完走証
・学位記
など、さまざまな表題が見つかりました。
こうして見ると、「賞状」と呼ばれるものには、実にいろいろな名前が付いていることが分かります。
そして、さらに細かく見ていくと、「これは、いったい何と読むんだろう?」と思ってしまうような表題までありました。

他にどんな表題があるの?

ここからは、1,038の中で見つけた、ちょっと珍しい表題を見ていきましょう。
普段はなかなか目にすることのない言葉もありますが、意味を調べてみると、「なるほど、そういう意味だったのか!」と思えるものもあります。

「允可状」って何?

まずご紹介したいのが、「允可状」です。

允可状サンプル画像

「允可状」。初めて見ると、少し読み方に迷ってしまいますよね。
これは「いんかじょう」と読みます。
「賞状」「表彰状」と比べると、かなり見慣れない表題です。

「允可」とは、「許すこと」「許可」を意味する言葉です。
「允」という漢字にも「許す・認める」という意味があります。
(参考:コトバンク「允可」)

「允可状」は、「允可」(許可)を示す書状、と考えることができそうです。

今回集めた1,038枚の中で「允可状」は2枚ありました。
その2枚はどちらも、少林寺拳法において階位が認められたことを示すものでした。
「允可」という言葉の意味を知ると、実際の「允可状」が何を示すものなのかも、なるほどと納得できますね。
一般的にも武道や伝統芸能において、指導する資格や奥義を許可する(允可する)ために渡される書状として用いられることが多いようです。

「許状」も、なかなか見かけない表題

続いては、「許状」。

許状サンプル画像

こちらは「きょじょう」と読みます。

「許状」とは、一般には、特に許すことを認めた文書や、願いを認めた文書を意味します。免許状や許可証のような意味で使われることもあります。
(参考:コトバンク「許状」)

では、実際に「許状」と書かれたものは、どのような場面で使われていたのでしょうか。
今回集めた1,038枚の中で「許状」は1枚だけでした。
その1枚は、整体を学んだ人が、師範として認められたことを示すものでした。
まさに「許す・認める」ことを示す書状だったのだと分かります。

「顕彰状」って何?

続いてご紹介するのは、「顕彰状」です。

顕彰状サンプル画像

「顕彰状」は、「けんしょうじょう」と読みます。
「顕彰」という言葉自体、普段の会話ではあまり聞き慣れないかもしれません。

「顕彰」とは、功績や業績などを広く明らかにし、たたえることを意味します。
(参考:コトバンク「顕彰」)

そのため「顕彰状」は、これまでの功績や業績をたたえるために贈られるもの、と考えることができます。
「表彰状」と何が違うの?と思う方もいるかもしれません。
「表彰」と「顕彰」はどちらも、功績などをたたえるという点では似た言葉です。一方、「顕彰」には、隠れた功績などを明らかにし、広く知らせるというニュアンスがあります。

では、実際に収集した「顕彰状」は、どのようなものだったのでしょうか。
今回集めた1,038枚の中で「顕彰状」は1枚でした。
その「顕彰状」は、長年にわたって剣道に取り組み、剣道の向上・発展に尽力された方に贈られたものでした。

普段はあまり目にしない「顕彰状」ですが、実物を見てみると、表題にもその賞状が贈られた理由が表れているのですね。

「推賞状」ってどんな意味?

最後にご紹介するのは、「推賞状」です。

推賞状サンプル画像

「推賞状」は、「すいしょうじょう」と読みます。
「推賞」とは、人や物のすぐれているところを取り上げ、ほめたたえることを意味します。
(参考:コトバンク「推賞」)

「推奨(すいしょう)」と同じ読み方ですが、「推奨」が「すすめる」という意味なのに対し、「推賞」はすぐれたところをほめたたえるという意味です。

今回集めた1,038枚の中で「推賞状」も1枚だけでした。デザインコンテストで「敢闘賞」を受賞した方に贈られたもので、賞状本文には、

「目を引く有用なデザインをご応募いただきました。多数のデザインの中から、厳正な審査の結果、入賞いたしましたので、その功績を称え推賞します」

と記されていました。
「推賞」の意味を知ってから本文を読むと、コンテストに応募されたデザインが優れたていたため、多くの人の目を引いたという、その功績をほめたたえるための賞状だったことが分かります。

「表題」を見ると、賞状の役割が見えてくる

今回ご紹介した「允可状」「許状」「顕彰状」「推賞状」は、どれも普段はあまり目にしない表題です。しかし、意味を調べて実物を見てみると、その賞状が何のために贈られたのかが、表題からも見えてくることが分かりました。

「賞状」や「表彰状」なら、誰かの功績をたたえるもの。
「感謝状」なら、感謝を伝えるもの。
「認定証」なら、何かを認めたことを証明するもの。
「記録証」なら、達成した記録を残すもの。

このように、賞状の表題には、それぞれの役割が表れています。
普段は本文やデザインに目が行きがちな賞状ですが、一番上に書かれた「表題」に注目してみると、「この賞状は、何のために贈られたものなのか?」という視点から、賞状を見ることができます。
そして、1,038枚の中には、今回ご紹介した4つ以外にも、「これは一体どんな意味なんだろう?」と思うような表題が、まだまだありました。
これからも気になる表題を見つけたら、その意味や背景を調べてみたいと思います。
普段何気なく目にしている賞状も、表題に注目してみると、ちょっと面白く見えてくるかもしれません。

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