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簡単!初心者でもできる
賞状の美しい作り方

日本での賞状の歴史

調べてみた

日本での賞状の歴史目次

はじめに

地域のスポーツ大会やコンテストでの賞状、職場での永年勤続賞状の表彰状などで、賞状を書かないといけなくなった時、どのようにして書いていけばいいのでしょうか?

賞状は「ほめたたえることを目的とした書状」であることを以前の記事(参考記事:「賞状」と「表彰状」の違い)でも紹介しました。成果を称えたり、感謝の気持ちを伝えたりするために利用される非常に重要な文章です。
そのため、その目的に応じて適切に作成しなければなりません。

今回は賞状の書き方について説明していきます。

賞状の重要性

手作り賞状で想いを表す

多くのスポーツ大会や式典では、表彰状や感謝状は欠かせないアイテムであり、この賞状を手作りすることで、その価値をさらに高めることができます。
賞状を自分で作成することで、独自のデザインやメッセージを加えられ、受賞者に対してよりパーソナルで心のこもった贈り物にすることができるでしょう。
また表彰式で賞状を贈ることは、その場の雰囲気も盛り上げ、受賞者に大きな喜びと感謝の気持ちを伝える手段として大活躍します。
このように賞状作りは、ただの文章作成にとどまらず、受け取った人と贈った人の双方にとって、記念すべき感動的な要素を伴う重要な意味を持ちます。

賞状を書き始める前の準備

賞状用紙の選び方

賞状に使用する用紙は、その目的や受給者への敬意を示すために大きな役割を果たします。また賞状の見栄えにも大きな影響を与えます。

【向き】
一般的には横長の和紙や専用の賞状用紙が選ばれ、縦書きが基本となります。
縦長で横書きの賞状用紙は、カジュアルな印象を与えることができ、特に英字を使用する場合に便利です。

賞状の向き

【材質】
プリンター印刷する場合は、印刷が可能な用紙か、紙の厚さは手持ちのコピー機に対応しているかなど確認が必要です。
プリンター対応専用の賞状用紙も市販されているので、そういったものを活用すると便利です。
手書きの場合は、手書き対応の用紙を選びましょう。

材質

【色】
賞状用紙の色は、白色とクリーム色が一般的によく使用されます。どちらも明確な使い分けはありませんが、白色はさまざまな場面で使用しやすいです。
対するクリーム色は、高級感や特別感を感じてもらえやすい特徴があります。

色

【サイズ】
賞状のサイズは、賞の価値によって選ばれることが多いです。特別な賞には定型のA3サイズ以上を使用されることが多く、印刷のしやすさではA4サイズを用いられることが多いです。

色

実際に使われている賞状用紙の種類

以前、社内で行った「社員の賞状を集めたイベント」では、集めた賞状用紙の種類の割合は下記の通りの結果になりました。
当社社員からのみ集めた賞状ですので、あくまでも参考程度の結果です。

向き・・・・横型縦書きが48%、縦型横書き42%、その他10%
色・・・・・白色73%、クリーム色19%
サイズ・・・A4サイズ42%、A3サイズ以上22%

統計

統計

統計

参考記事:「ミニ統計」

フォントや書体の選択

賞状を美しく仕上げるためには、フォントや書体の選択が非常に重要です。フォントや書体は、その賞状の目的や内容、受け取る方の年齢層などに合ったものを選ぶのが良いでしょう。

フォント

【楷書体】
賞状に使用される一般的な書体として、まず楷書体が挙げられます。
筆順通りの美しい形が特徴で、視認性が高く、多くの場面でスタンダードとして使われています。
特に「正楷書体」は、A4サイズの比較的小さめな用紙に最適で、読みやすさと品位を兼ね備えています。

【行書体】
行書体もまた賞状作成において重要な役割を果たす書体です。
楷書体よりも若干の流れるような筆致が特徴で、「賞状太行書体」などは武道関連の賞状に用いられることが多いです。
A3サイズやB4サイズの大きめの用紙に適しており、柔らかさと伝統的な雰囲気を醸し出します。

賞状フォントとして、明朝体とゴシック体も選択肢に入りますが、これらは特定のシーンでより効果的に使用されます。

フォント

【明朝体】
明朝体は、繊細で端正な印象を与えるフォントです。進級試験合格証等、頻繁に授与するようなものに適しています。

【ゴシック体】
ゴシック体はモダンでシンプルな印象を持ち、ビジネス関連の表彰や現代的なイベントにフィットします。
例えば、若者を対象とした賞や、新しい試みに対する表彰には、ゴシック体を使うことで新鮮さを演出できます。

賞状の基本構成と書き方

構成

賞状は一般的に、「表題」「受賞者名」「主文」「贈呈日」「贈呈者名」から構成されています。それぞれについて解説します。

【表題】
賞状の表題は文章の顔とも言える重要な要素です。「賞状」や「表彰状」、「感謝状」など適切な名称を選ぶようにしましょう。
*表題の違いについてはこちらの記事をご参考にしてみてください(「賞状」と「表彰状」の違い

縦書きの場合は、用紙の中央よりやや上め、横書きの場合は用紙の中央に記載します。
文字の大きさは最も大きく、堂々と書くようにしましょう。これは、視覚的に協調しやすく、受賞者や参列者にも内容が一目で伝わるようにするためです。
「金賞」や「社長賞」のように賞名がある場合は、受賞者名の前に、主文よりも一文字下げて、表題の文字よりも少し小さめに書くようにします。

【受賞者名】
賞の授与対象者を示す重要な部分です。
文字の大きさは、表題より小さく、主文より大きめに書きます。肩書が入る場合は、受賞者名より小さめに書きましょう。
敬称として「殿」や「様」を用いるのが一般的です。ただし、卒業証書や認定証書などでは、敬称を省くことが多いです。

【主文】
主文は賞状のメインとなる部分で、受賞理由や功績を具体的に記載します。
文字の大きさは受賞者名より小さく、贈呈日より大きく書きます。また、ひらがなは漢字よりも小さく書くようにします。
書き出しや改行は、一字下げをせず、改行は原則として一回だけとし、「、」や「。」の句読点を使用せずに書きます。
句読点を使用しない理由は、文章を形式的に表現するために句読点を省略する伝統的な慣習によるものです。
また「本来は表彰する相手を敬って手渡すものであり、従来付いていない句読点を改めて付けるということは相手を見下す(句読点を付けないと読めない)ことになって、表彰する目的からはそぐわない」という尊敬の念も含まれています。
主文の終わりは、表題が「賞状」の場合は「賞します」「賞する」となり、表題が「表彰状」の場合は「表彰します」「表彰する」で結びます。

【贈呈日】
実際の贈呈日を明記することで、受賞の栄誉が記録され、後の確認にも重要な情報となります。
文字は、一番小さな字で主文よりも一字分ほど下げて書きます。
縦書きでは漢数字、横書きでは算用数字を用いるのが一般的です。

【贈呈者名】
贈呈者名は賞を授与する個人または、団体の権威や信頼性を示すため、非常に重要な箇所です。
文字の大きさは、受賞者よりも小さく、主文よりもやや大きめに書きます。
会社や組織などの団体名は、贈呈者名の右に、肩書は贈呈者名の真上に、それぞれ贈呈者名よりもやや小さめに書きましょう。
贈呈者名の下には、印鑑(落款)を入れるので、そのスペースを開けておくようにします。

構成

※上記画像のサイズ順は、目安の順番となります。
文字数によって順番が前後することもあるでしょう。ただし表題が一番大きく、二番目が受賞者名、という順番は基本となっています。

賞状を美しく仕上げるコツ

余白の取り方

賞状を作成するときは、視覚的なバランスを意識することも大切です。
これまでに説明した、文字のフォントやサイズの他にも、余白を適切に取り、全体的にスッキリした印象を与えるようにしましょう。
文字が用紙の端に寄りすぎないように注意をし、少なくても賞状枠から1~2cmの余白を設けることが推奨されています。
行間や文字間も、行数や文字数に応じて均等に余白ができるように調節して、読みやすさに意識することを心がけましょう。
バランスを整えることで、賞状全体の美しさが際立ちます。

縦書き

横書き

押印(落款)の位置と意味

賞状の押印は、その内容の公式性や信頼性を保証する重要な要素です。
押印は通常、贈呈者名の下に配置されます。これは、贈呈者がその賞状の内容に責任を示すためです。賞状が適切な手続きを経て作成されていることを示すための確認印の意味もあります。
また押印があることで、受賞者もその栄誉を受け取ったと実感できる役割も果たします。
配置としては、贈呈者名の下に配置し、贈呈者名の文字のセンターと、印のセンターが揃うように押印すると、美しいレイアウトになります。

落款

まとめ

賞状を作成する時は、賞状の目的や内容に合わせた賞状を作成するのがポイントです。
用紙からフォント、文字の大きさや配置にこだわることによって、受賞者への敬意を表すことができ、また賞そのものの価値も高めることができます。
まずは今回ご紹介したポイントをおさえて、作成してみましょう。

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