価格の安さを強調して価格訴求する廉価販売には、全店(全商品を対象にする時)で打ち出す場合の他、特設コーナーに展示の商品や一部の商品に限定して行うなどがあります。
その際は対象商品への廉価表示は元より、お店の入口や該当商品の設置コーナー、また対象商品の周辺などにも廉価販売を告知します。
更にお店の正面や壁面・通路天井空間などのお店回りは、お客様を誘導したり廉価セールをアピールしたり盛り上げる為のムーディPOPや、イベント告知をするポスターなど随所にPOP広告を取り付け、いかにも今がお買い得チャンスである事を表現する事がポイントです。
プライスPOPを作成する際は、廉価価格を強調させる為に描き込む文字や色に特徴を持たせる事が大切ですが、販促タイトルにも特色を持たせたり、キャッチコピーも廉価販売の理由やお買い得理由を付記するなどして購買意欲を盛り上げる必要があります。
更に平常価格と当日の廉価価格の二重価格表示をしたり、割引率(%OFF)を併記するなどの方法などがありますが、どの程度の経済的利点があるのかをお客様にご理解頂ける表示が出来れば、大変効果のあるPOP広告となります。
価格を描く時は太く大きく!
価格訴求で最も重要な点は、価格を一番目立せ、しかも安く見せることです。
紙面をレイアウトする際は、周囲に余白を充分取った後、価格欄を思い切って大きく取り(全体の3分の1ぐらい)太く大きい文字で描きます。
¥や円は価格の数字より数字の2分の1~3分の1ぐらい小さく描きます。
また使用する色は安く感じる赤色を使用します。
その他の品名や販促タイトルは、価格に比べて3分の2~2分の1ぐらいに小さくして描き入れます。
必要に応じて、商品特性の説明コピー・メーカー名・価格単位・サイズなどを更に小さくして描き入れます。
遠目でも目立つように!
価格訴求を目的としたPOP広告では、販促タイトルは価格がお値打ちやお買得であることの告知などをする役割を果たしてくれるもので、価格表示とともに大切なものです。広告チラシを見て研究するのもアリ!
販促タイトルには、下記(一例)のようなものがありますが、使い方を誤ると商品価値を落とすことにもなり兼ねません。なんでも安く見せれば良いというのではなく、商品特性や販促目的により、パンチを効かせてタイムリーに、的を得た使い分けを心がけて下さい。
限定販売表示 | 本日限り・現品限り・この期間限り・限定販売・限定特価 |
---|---|
値下販売表示 | 値下げ断行・値下げ特価・さらに値下げ・値下げ大放出 |
処分販売表示 | 超破格値処分・最終処分価格・ズバリ大処分・大処分価格 |
その他の表示 | 今がチャンス・ビッグチャンス・売りつくし・ザ、バーゲン |
長いコピーは禁物、短く簡潔に心掛けて!
価格訴求が目的の場合のキャッチコピーは、販促タイトルを盛り上げ、更に価格の安さを強調するコピーが主体になりますが、限定販売・値下げ販売・処分販売などのタイトル表示の際は、その理由を補足するコピーを入れるのが基本です。「半額」や「○%OFF」が有効!
具体的にご理解して頂くには、平日価格とどの程度安くなっているかを、はっきり明示することです。「季節外れ」「アウトレット品」などでOK!
処分商品の販売のみに限らず価格訴求のPOP広告は、安さを強調する余り品質が悪いから廉価販売をしていると取られるケースは少なくありません。「さわり心地抜群」や「とれたて新鮮」など!
価格訴求のPOP広告といえども、商品についての説明は欠かせません。季節にあった色やモチーフを使って!
タイトルポスターについての詳しい説明は、「品質訴求の手法に関するQ&AのQ4」をご参照ください。